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TOKYO-FM 秋元 康の恋愛保存会 
’04・8・29


りいさんよりレポをいただきました



8月29日
僕の事務所には色んなレコード会社から、色んなCDが送られてくるんですが、その中でも最近聴いたこの・・・
堂本 剛くんの[si:]という、アルバムが、凄くいいCDで。
なにがまずいいかというと、このグルーブ感というかですね、全体が1つのストーリーになってて、なんかあの〜・・・
聴いてて、癒されるような感じ。でも、その下には激しいマグマが隠れているような、そんな感じでした。
とにかくですね、僕は前からこの剛くんの声が凄くいいなと思ってですね、このボーカルのこの声は、もう天性のものだ、と。
神様が与えてくれた武器だと思うんですが、そんな堂本 剛くんを今日はゲストにお招きしております。

(以下 秋:秋元 康  剛:堂本 剛)

秋:秋元 康の恋愛保存会。今夜のお客様は、堂本 剛さんです。こんばんは。
剛:こんばんは。
秋:久しぶりですね?
剛:久しぶりです!
秋:僕はあの・・・前に住んでたマンションでね?一緒に住んで・・・一緒に住んでた訳じゃないか。
  あの、部屋は違いますけどね、でも同じマンションに住んでて。エレベーター夜中に会いましたよね?よく、ね?
剛:ええ(笑)そうですね。ちょくちょくお会いさしていただいて(笑)
秋:前回のアルバムでは僕も1曲書かしていただいたりして、久しぶりにあの・・・ん〜、でもあれが初めての仕事ですよね?
剛:そうですね。はい。
秋:ということで、今回は、剛 堂本[si:]というですね、これはにだ、二作目のアルバムですね?
剛:そうです。
秋:全曲剛くんが詞を書いて、すごいね!あの、これはあの〜プロの作詞家からみてもかなりいいなと思いましたよ。
剛:あぁ〜!
秋:それ、全然お世辞でもなんでもなくて、やっぱりあの、言葉の使い方が自分だからいいよね。  
  あの、普通ね作詞って、どうしてもいままでにある詞の影響を受けるでしょ。だからどうしてもそういう風になっていくじゃ
  ないですか。だから、そうじゃなくて、ルールがないから自分で好きなように作っていいんだよ。って言ってもなかなか
  ないんだけども。例えば・・・・これは、「恋のカマイタチ」なんだけど、「カマイタチ」よくタイトルに使ったな〜と
  思うんだけど。
剛:あ〜・・・もう、なんとなく自分の中で「カマイタチ」っていう言葉がずっとあって、前回のマキシシングルも出さして
  もらったときに、この「恋のカマイタチ」っていうのは音楽番組とかで一切歌ってないんですけど、これが一番自分が
  やりたい音だったり、詞の世界だったりするんですよ。それで〜・・・なんか面白いタイトルつけたいなと思って、
  で、カマイタチを・・・なんかこうラブソングとこぉちょっと重ねて、アンバランスさを出してみようかなと思って。

秋:うん。それが凄く・・・・
剛:思ってて・・・・
秋:だってカマイタチって言葉をご存知ない方に言うと、ようするにこう普通に歩いてても、真空のようにパン!とこう
  切れちゃうやつだよね?それでしょ?
剛:はい、そうです。
秋:だ、それが普通例えばホラーとか、なんかそういうことで写真出てきたり、ゲームに出てきたりするんだけど、
  ねぇ?それを恋の中にね、この「恋のカマイタチがこれらを切り離そうと 息を潜め狙っているかも」とかっていうのは
  すごい面白いよね。
剛:はい。なんか、恋愛もほんとに色んな形があって、で〜・・・僕はもほんとに今回もアルバムを作るときは、ほとんど
  人に会わずに、あの、ひとりで、なんか淋しいなぁとか、辛いなぁとかこう思いながらあの〜、ラブソングとかを・・・。
  人と会いすぎて幸せすぎるとなんかあんま書けなくて、結構追い込んでいつも書くんですけど。
  今回もその、恋愛って色んな形があるから、この恋のカマイタチっていうのは、やっぱちょっとその歪(いびつ)な恋愛
  とか、ちょっとなんかその〜・・・歪な恋愛をしてる人たちがちょっとこう楽になれたりとか、っていうようになんか
  応援ソングじゃないですけど、みたいなもの書けたらいいかなぁと思ってなんか書いてたんですけどもねぇ。

     ♪〜 ココロノブラインド / 堂本 剛

秋:僕は個人的に好きなの「ココロノブラインド」好きなんだけど。
剛:あぁ〜。ありがとうございます(笑)
秋:これ、いいよね。
剛:これも・・・なんか、単純に自分がその〜・・・恋愛に対してあの〜・・・すごく、何ていうんですかね・・・
  前向きではないというか、結構臆病だったりするので、そういう意味でココロノブラインドっていう、まぁ、タイトル
  つけて。で、そんなブラインドをこう、すごく簡単に解いてこう、なんか開けてってくれるような。恋人と出会う日が
  来るんだろうか?みたいなことを、思いながらちょっと書いたりしたんですけれども。
  自分の中で、っぱ回りくどい詞が・・・前回多かったんですよ。で、その〜・・・自分の中でその、秋元さんとかも
  そうなんですけど、サラッと言葉少なく・・・濃い言葉っていうか、インパクトのある言葉をポン!って投げられるじゃないですか。
  で、それをあの実際自分が読んだりしたときに、なんでこんなシンプルな構成でシンプルな言葉で文字を少なくしつつ、
  でもこう・・・自分が感じる容量は多いっていうか、これはどうやったら出るんか?と思って、で、ほんとにあの〜
  自分が以前、あの〜、Kinki Kidsのアルバムでお仕事さしてもらったときも、これ秋元さんに書いてもらいたいと
  言ったんですよ。それはもう、シンプルでかつ、こうちょっと遊び心があって・・・でなんていうんですかね?
  そういうシンプルでかつ、ちょっと癖のあるラブソングの詞が欲しいって言って。秋元さんとか書いてもらえないですかね、
  とレコード会社の人と話したんですけど。
  自分もなんか、そういうふうなあの・・・・詞をアプローチしたいな。っていうことで、結構書いてる最中に言葉を削って
  削ってっていう作業を、今回結構頑張ったんですよ。で、このココロノブラインドっていうのは、それの一番最初に書いた
  ようなやつで。はい。

秋:う〜〜ん。でもこれ、いいよね。この「ココロノブラインド 僕の機嫌を そっとうかがうみたく 覗く君と 土曜の午後」
  っていうのがさ、こう、絵が浮かぶじゃないですか。ブラインドこうで、ちょっとだけこう・・・開けて。みたいな、なんか
  あの〜、「卒業」って映画ん中のミセスロビンソンのシーンになんか出てくるような、なんかすごくいいなと思った。

     ♪〜 Mrs. Robinson / Simon & Garfunkel

秋:で、なんか全体的になんか、ま、バンド系の音で、ギターサウンドで心地いいよね。
剛:はぁ・・・ありがとうございます。
秋:このさぁ、1曲目と最後だっけ?あの〜、instr(instrumental)入れたの正解だね。
剛:あ、ほんとですか。instrはあの、ぜひなんか、やろう。っていうことで、自分の中でメロディとか・・・が、
  全部あったんですよね。で、今回全曲、自分の中でもう鳴ってる音がいっぱいあって。それはもう細かく説明して、
  で最初のinstrのメロディとかも自分でギターリフ弾いて、こぉゆうふうな感じで弾いて欲しいって言って。
  で、それをまぁ、みんなで「じゃやっていきましょうか」っていうことで。instrはも、1日で3曲録ったんですよ。
  なので、いっちばん最後にロックを録ったんですけど、真ん中にあるinstr録ったんですけどぉ・・・、すごく
  眠くて、みんな・・・

秋:レベル3ってやつね
剛:あははっ(笑)すごく眠くてで、ちょっとまぁ、ロックやし適当にやっちゃおうぜってつって、「どんなイメージ?」って
  言って、ま、リフをなんとなく弾いて、「こんなイメージ」ですとか言って。で、も、「せ〜のでやろうよ」って言って、
  2テイクだけやったんですけど、その2テイク目をもそのまま使おうつって。なんかそんなふうにして、instrは特に
  遊びながら作れたんですよね。

秋:ん〜・・・なんか、instrがあるところでなんか、今回剛くんがなんかほんとにあの〜、音楽をやりたいんだなっていう感じが
  伝わってくるよね。
剛:すごく・・・なんて言うんですかねぇ・・・・。ま、やっぱり大好きなんですよね。

    ♪〜 ナイトドライブ / 堂本 剛 

秋:[si:]ってタイトルが、なかなか洒落ててですね。海のseaと、彼女のsheと、それから見るsee。この[si:]が
  3部作になってるんですよね?この、CDと、DVDと、え〜・・もうひとつなんだっけ・・・
剛:ブックレットですね。
秋:あぁ、ブックレット。これは誰が考えたんですか?
剛:これはもうみんなで。あの〜、レコード会社の人たちと、自分で色々話を練って。最初は海のseaっていうとこだったんですけど
  そっからみんなで、まぁ、曲をぼちぼち書こうかみたいな話になってて。で、詞の中に海を匂わすものだったりとかを入れてって
  ま、その海と自分の人生とか恋愛とかを重ねて・・・こう・・・激しく揺れるとき、緩やかなとき・・・出会いもあり別れもあり
  みたいな。そういうちょっと海と重ねながら曲を書いていこうかみたいなコンセプトがちょっとあったので。
  じゃもう恋愛ってことで、彼女とかさぁ、っていう話になって、じゃぁ発音記号にしましょうか。ということでこのまぁ、
  発音記号の[si:]になったって感じなんですけどもね。

秋:でも、これがさ、本来僕らがねぇ?つまりプランナーが考えるように良く出来てるよね。つまりさ、あの、堂本 剛くんって人が
  いて、で、この人はKinki Kidsのメンバーでもあるし、ソロのアーティストでもあるしっていうさ、同じ人なのに、
  角度によって見え方が違うじゃないですか。で、[si:]っていうのもさ、発音記号は同じでも全然意味合いが違ってくるじゃん。
  うまいこと考えたなぁ〜って思いましたよ。 
剛:あぁ〜・・・あはは(笑) コホンッ(咳)
秋:そういう意味合いもあるでしょ?
剛:そうですね。だから・・・・やっぱり自分が、いつもその、仕事をするんで、一番気をつけているのが。結局今の自分の立場だと、
  「こうだ」って言っちゃえば「こう」なっちゃうことが、多い場所が多いんですよね。で、それが、ちょっと嫌で。
  それは、なんかこぅ・・・一緒にやってる意味がないというか。
  この人と、せっかく出合って、一緒に組んで、一緒に1つのもの作ってるって意味合い性が全く感じれないっていうか。
  だからその〜・・・・そういうのが嫌で、僕がいっつも気をつけてるのは、「僕はこう思うんですけど、どうですかね?」っていう。
  そすれば、「や、これでいいんじゃないですか」「こういうのもありますよ」っていうことで、どんどん発想が膨らんでいって、
  新しいものが生まれていくので・・・、そういう・・・・・仕事のやり方をこ、心がけていまして。
  で、ひとりのときは特にそれがふんだんにできるので。2人のときはま、彼の意見も入るし〜。で、彼は結構まぁ、
  負けず嫌いさんだったりするので(笑)、まぁ彼は「こうだ」って言うと・・・ら、「まぁそれもあるけどさ」っていうふうに
  僕が言って、スタッフが言ったりして、混ぜて作ったりみたいな感じなんですけどぉ。
  ひとりのときは、僕がまず何かを言わないと始まらないので、またやり方違うんですが。そふうにして、こう・・・投げては
  投げてもらいっていうのを繰り返して繰り返してやっていったりするので・・・・

秋:あの〜、僕なんかもやっぱり仕事してると、僕が「こうだ」って言うとそうなっちゃうじゃないですか。そうすると、やっぱり
  人間の力なんて100・・・頑張っても100でしょ?だからそれよりも10人のスタッフがいて、その人たちから10もらえば
  またそれは100んなるわけで。だから、絶対ねあの〜、自分ひとりで完結しないほうが面白い。
剛:ですよね。
秋:だからたぶん最終的には、剛くんが決めなきゃいけないと思うんだけど、でもだから例えば、アルバム作るときでも
  映画作るときでも、なんでもそうなんだけれども、雑談から入るのかいいと思う。
剛:はぁ・・・。
秋:雑談でね、みんなが最近面白かったり、感激したものとか、例えば本でこんな本があってさぁとか、
  映画でこんなのあってさぁとかで、例えばちょっと前の話になるけど、「スライディング・ドア」っていう
  BSバルドー(ブリジット・バルドー)の映画あってさ、これ地下鉄にBSバルドーの主人公がその、
  ドアに間に合う・・・間に合ったのと、間に合わなかったことで恋愛が変わっていくって、
  二通りの恋愛がカットバックしながらやってく。すごくいいアイディアだなぁとかさ。それを誰ががさ、こないだ
  DVDでそれみて面白かったとかって言ったときに、それなんか使えないかねぇ。とか。じゃ、例えばコンサートで、
  コンサートでそれ使えない?こっちがこういう場合の剛くんとこういう場合の剛くんがね、ステージの上で違ってたら
  面白いよね、とか。っていうようなところから、あの〜、入ると面白いよね。
剛:はい、はい、はい。
秋:も、なんでもいいわけ。マンガでもいいしさ。
剛:まんがは結構・・・あの〜・・・ま、最近そんな読まないんですけど、結構ヒントもえたりとか、
  勇気もらったりするんですよね、まんがって。やっぱその実在じゃないぶんスケールがでかいというか、
  結構だからまんがはヒントみたいなものもらったりとか、そぉことは多いですね。

   
     ♪〜 Saturday / 堂本 剛

秋:僕はが思うのはやっぱり剛 堂本は何者か?っていうさ。誰なんだ?なにを考えてるの?っていうのが
  一番大事だと思うんですよ。だからせっかく人よりも優れた感性があるんだから、やっぱこれが一番の財産だね。
  例えばね、普通だったら曲線でね、メロ線でね こんな感じでこれちょっとさ、モータウンっぽくやりたいんだよね、
  とか作っていくじゃないですか。そうじゃなくてね、たぶん剛くん本能はね、なんかスケッチブックに絵描いてね、
  「これ音楽にしたいんだけど」っていうようなのが多分、剛くんなんだよね。それは多分、Vincent Gallo
  (ビンセント・ギャロ/俳優)とかね、 BASQUIAT(ジャン=ミシェル・バスキュア/画家)とかね、
  ああいう人たちの感性ってそうだと思う。
  たまたま、Vincent Galloは、Buffalo’66(映画)とか映像だったり、彼の絵だったりね、音楽だったり。
  たまたま、その〜・・・剛くんの持ってる出したいことが音楽だけど、もしかしたら絵かもしれないし映像かもしれないし。
  だからなんか、そっちが先だと思う。(剛さんは「うんうん」「あぁ〜・・・」「はいはい」と相槌)
剛:う〜〜〜〜ん・・・・・
秋:多分設計図がさ、つまりもう、う〜ん、五線譜の中に収まらないものが、多分剛くんがこれからやってったほうがいいと思う。
  だから、写真でもいいと思うの。
剛:あぁ、はい。
秋:写真撮って拡大して、これをね、これやりたい。と。別にこれメロディーもなにも書いてないと。
  というようなことが出てくると思うんだけども。
剛:ん〜〜〜・・・。あぁ〜。・・・・・・面白いですねぇ。
秋:たぶんそうゆうアーティストだと思う。
剛:う〜〜〜〜〜ん。それはちょっと・・・・やってみたいですね。面白いですね。
秋:それはさ、あるときは陶芸でもいいと思うしさ。あるとき、今回なんか剛くんは、それいつも合体してるわけよ。
  ツアーも、なんか陶芸と音楽とか。今回はショートフィルムを剛くんが撮ったとかさ。なんかそういう、この人はなにを
  表現したいんだろなとか、なにをやりたいんだろうなっていうのがいつも感じられるさ、ビンビン感じる。
  なんかね、あの〜、アメリカでいうとJonny Depp(ジョニー・ディップ/俳優)とかの作品の選び方とか、やろうとしてることを
  見てるとさ、なんか、なんかやりたいんだな。って伝わってくるじゃないですか。
剛:う〜〜〜ん。
秋:ああいうのは、なんかつまりもうミュージシャンとか、絵を描く人とか関係なく単なるアーティストとか、アルチザンとかさ、
  っていうので括られたら面白いと思うんだよね。
剛:んっとにあの〜、天邪鬼なんでぇ、・・・・人と同じが・・・安心するくせに、やなんですよ。
  で、ライブとかでも「こぉしたい、ああしたい」って言って、やるので、そうなったときに結構お客さんがとま・・・
  一瞬戸惑うんですけど、最終的には結構、「あぁ、面白かった」って言ってくださるので、今まで助かってるんですがぁ。
  なんか、そんな感じがありますねぇ。

秋:あの、他人(ひと)の評価ってね必ずね、過去のものなんですよ。一歩遅れるわけじゃないですか。
剛:はい、はい、はい、はい、はい。
秋:だから、それはしょうがないんだよね。
剛:ん〜・・・・。
秋:例えばそういうふうにならざるを得ないじゃないですか。剛くんの前回の作品、アルバムが大好きで。それを・・・が、
  大好きだから次のを買う、と。でもそれを、また、「え、こういうのだったの?」と思う人いるけど、またそれが
  また違うファンを呼び。っていうふうになるからさ。
  だから、そこが・・・勿論これだけ支持してくれるんだから、ファンのみなさんに応えなきゃいけないんだけど、
  やっぱり剛くんがなに次にやるんだろ?っていうさ。ね。だから多分このアルバムもどういうアルバムですよね、
  っていうふうに一言で評価されてしまうんではなくて、「剛くんらしいよね」っていつも言われる、アルバムがいいよね。
剛:あぁ〜。
秋:例えばこの[si:]ってタイトルもそうだし、カマイタチ、リュウグウノツカイとかっていう言葉の選び方もさ、
  も、剛ワールドじゃん。だからこれ、なんとか風だとか、剛くんが今の音楽でこういうのにはまってて、こういうのを
  やりたかったんですよね。っていうのは、逆につまらない。剛くんの中で勝手に消化してるっていうかさ。
  爆発してるっていうかさ。ねぇ、そういうようなものを是非。
剛:はい・・・。

     ♪〜 Killing Me Softly With His Song / The Fugees

秋:この番組はですね、恋愛保存会と言うんですよ。で、剛くんにですね、恋の相談にのっていただこうと思いますが。
剛:おっ!はい。
秋:あの、恋愛相談、得意ですか?
剛:僕は、聞くほうが多いですね。
秋:聞く。
剛:凄く多いです。あの〜、女、男全然問わず。『や、実はさぁ』って、「え?あぁ、はい」みたいな。
  ご飯食べてても、そういうつもりじゃなくて、みんなで「じゃ飯食いに行こうぜ」ってみんなで飯食ってても、
  なんかこう、例えば隣にいる女の子とかが、『いや〜、ちょっと聞いてもらっていいですか?』って、
  「え、なん、どうした〜?」ったら『こうこう、こうで』「あぁ〜ん、それは大変なことになってるね」みたいな
  感じで、凄く多くて。自分はもうあの〜、恋愛したときとかは殆ど無いんですよね。他人(ひと)に対して。
  「いや〜、実はさ」とか。自分が決めるって、もう分かっちゃってて。結構あの・・・ほんっとに限界のときじゃないと
  他人(ひと)には相談しないですけど。どっちかったらも、やっぱ全然聞く回数のほうが・・・・

秋:剛くんは確かにさ、話しやすいオーラをもってるよね。ほっとするっていうか、たぶん男も女もなんかこう、フッと。
  別にそれでさ、取り立てて「それ違うよ!おかしいよ」っていう攻めもしないし、かといって無関心に聞き流すタイプでも
  ないし。ちょうどいいんじゃない?その感覚が。これね、難しいんだよね。
剛:はぁ〜・・・。すっごい相談されます(笑)なんか、ほんとにみなさん嬉しいことに・・・
秋:口堅いでしょ、剛くんは。
剛:はい。堅いです。はい。
秋:絶対言わないタイプだよね(笑)
剛:はい。
秋:それがやっぱり一番の基本ですね。ラジオネーム○○○さんからいただきました。23才の方。
  「こんばんは。私はずっと恋愛をしておらず、恋愛の楽しさなど全く知りません。ときには好きな人が出来ることも
  あるのですが、その場合の好きというのは、芸能人に対するファンの気持ちと同じだと思います。合コンにも行きますが
  冷めた目で見てしまいます。小学校のときに友だちに宛てた手紙に好きな人について書いたのですが、その手紙を母親に
  勝手に見られて怒られたことがトラウマになって、無意識で本気で好きにならないようにしているのかもしれません。
  でも私は人が約束の時間に遅れてきたりするとすごくイライラするし、自分の時間は自分の思い通りに使いたいと
  思っているので別に恋愛したいとも思いません。むしろ恋愛で辛いとか、悲しいとか悩んだりすることは自分で自分の首を
  絞めているようにしか思えないのですが、私の考えは異常でしょうか」(笑)という。
剛:ん〜・・・なるほど。
秋:どうですか?
剛:いや、いいんじゃないですかね?
秋:ねぇ?(笑)
剛:ええ。ま、別にそんな自分が・・・僕もそうですけど必要以上に恋愛しようとか、ずっと・・・・思わずに生きてきてるので、
  あの〜・・・曲書いててもそうなんですけど、恋愛=素敵だとか、素晴らしいとか、っていうだけではないじゃないですか。
  も、ほんと一歩間違えると、なんか恨みになったりとか、攻撃的になっちゃったり、嫉妬があったり・・・なんか嘘ついてみたり。
  恋愛ってやっぱ、人が・・・あの〜違う脳みそが2つ、かなり近くでこぉ・・・会話をしは、占めて。心で会話をし始めるって
  いうことは、色んなこの〜・・・計算できないものがどんどん飛んでくるわけでぇ。だからこそ、喜ぶこともできるし、
  だからこそ、泣いてしまうことも多くて。で、凄く気が合えば一緒にいれるけど、合わなければ別れてしまう。
  で〜・・・そゆうの有ると思うんですけど・・・。僕は単純にあの〜、自分に含めて・・・あの、よく思うんですが、   
  自分が今恋愛に対してすごく興味がなく、え〜、或いはすごく恋愛したいなと思って生きてないので、『ご飯食べに行こっか』
  って言われたら「おぉ、行こっか」って行きながら、そこに女の子がいようが、男だけであろうが、あまり気にならないと  
  いうか。そこで、なんか普通に飯食って、相談聞いたり、或いは相談も聞かずに「じゃ、お疲れ〜」って帰って、
  「あ、やっぱりオレひとりでいいやな〜」とか思いながらまた寝て・・・とかっていうの繰り返ししてるだけなんですけどぉ。
  そんな中で、ふと、その先ほどのココロノブラインドじゃないですけどぉ、なんかふと・・・柔らかく。「あれ?なんでこの人
  こんな近くにすごくいんの?」じゃないけどもぉ〜、そんな人がもし現れたら・・・・こんなこと言ってる僕でも、
  恋愛にまた興味を持ち、恋愛するんだろうなぁと思ってるので、今の自分があの〜・・・ちょっと異常じゃないか、とか、
  恋愛に対して臆病がってるなぁとか、ま、それはやっぱ人として素直な感情・・・・だと思うので、なんかこう、結局
  「ちょっとこれはいやや」って言ってても、好きになる日も・・・。それはもう・・・分かんないですもんね。

秋:やっぱり恋愛なんて、恋愛しようと思ってするもんじゃないよね。
剛:ないですもんね。
秋:あるときにこの・・・出合ったから、そういうふうになる。誰だったかな?誰かが言ってましたが、「恋愛っていうのは
  するものではなくて、落ちるもの」だと。恋に落ちるものだと。だから、自分で今はいらないんだったら無理にねぇ。
  23才だって別に、全然、いらなければいいと思うし。
剛:そうですね〜。
秋:で、でも、なんか今の剛くん見ててもそうなんですけど、やつぱり恋愛、恋愛ってガツガツしてるよりも、やっぱり
  自分の仕事とか、趣味とか、なにか他にやりたいことがあって一生懸命やってる人の方が絶対魅力的だよね。
剛:そうですよね〜。
秋:たぶんそのなんだろな、頑張らなくてもね。例えば昔小学校の校庭でさ、みんながドッヂボールやってんのに、ひとりだけ
  鉄棒やってるとさ、あの鉄棒面白そうだな、とか思ったじゃないですか。あれと同じように、例えばいつもね、合コン
  とか、恋の話ばっかりして、誰かいい人とか、そんな話ばっかりしてる人ってなんか、他におまえないのかい?と思うんだよね。
  でも、土曜日みんなでご飯食べようよとかいうとき、「あ、私そんときちょっと」って、例えば「オペラ見に行くんです」とか
  「仕事でなんとかなんです」とかって言われるとさ、あ、この人って恋愛以外に素敵なもの持ってていいなぁっと思うんだよね。
  そこがさ、この○○○さんも持った方がいいんじゃないの?だから、持った方がいいっていうか、持ってる訳だから変わらなくて    
  いいんじゃないの?っつことですよね。
剛:ま、そこはね。たぶんだから、今自分の・・・・ある感情とか環境とか、色んなものを、冷静に考えると、服とか靴とか
  細かいこといくと・・・いらないものって結構あると思うんですよ。僕は去年ぐらいからそれをやったので、「もったいない」
  と思いながらも、「いらない」と思ったものは「いらない」って、捨てたんですよ、全部。靴とか、服とか全部捨てて、
  あとはその、自分の中にある感情。「こんな弱さはいらない」「こんな優しさはいらない」っていうのを、どんどん削って
  自分をちょっと再生しようと思ったんですよ。ま、蘇生みたいなことで。それをやったら、いらないもんがどんどん見えてきて
  「あれ?やっぱオレん中には今恋愛はいらないな」っていうふうに気づいちゃったんですよね。
  だからその恋愛に対して、すごくこうガツガツする必要性が全く無くなり、で、たぶん僕の中で音楽が今、楽しい場所なので、
  「あぁ、ここでちょっと寄り添ってたいなぁ」みたいな感じで、生活してるんですよ。

秋:これ、僕もね同じですよ。僕もやっぱ24、5・・・3ぐらいかな。ときに、僕はですよ、僕にとっていらないものは
  お酒を飲むってことだったんてすよ。僕ね、僕仕事してからずっと毎日、先輩とかと飲み歩いてて、なんか野球チーム作ったりね、
  その呑み屋さんで。でそういうのやってたときにふとね、「あれ、オレなにやってんだろうなぁ」と思って、オレはほんとにこれ
  楽しいのかなと思ったら、ちょっとただ付き合いでやってるようなとこもあって。でもう飲みに行くのも一切やめて、もう
  付き合いが悪いと言われようがなにしようが、帰って来たんですよ。
  そうするとさ、飲んでだらだらしてた例えば夜の10時ぐらいから3時ぐらいまで?やすごい5時間がさ、ね、自分のものになって
  得した気分に・・・・。だからこの○○さんは、恋愛というよりもそういうね、恋愛はまだ別に全然いいとおもうんだけど、
  他に楽しいことがあればそれでね。いいんじゃないでしょうか。
剛:そですね。ん〜・・・。
  
秋:そんな剛くんですが、忙しいでしょでも。
剛:はいぃ(笑)すごく・・・おかげさまで、すごくいいことだなと思いながら。頑張ってます。
秋:このアルバム[si:]を引っさげて、明日は大阪城ホール。それから、9月4日から、4日5日と埼玉アリーナですね。
  こちらの方も是非頑張って下さい。
剛:頑張ります。はい。
秋:ね、ほんとに、アーティストであって欲しいと思いますよ。
剛:ありがとうございます。ほんとに。今日ほんとにお話さしていただいて、あの〜、自分が物作っていく人間として、
  いいヒントを今日たくさんいただいたので、これちょっと、あの〜・・・・やっぱりちょっと不安になるときがあるんですよね、
  自分がこれを・・・作って、果たしてひとが、どれだけ喜んでくださるのかとか、これは正解なのかとか、こんなライブしちゃって
  いいのかなとか、すごく考えるんですけどぉ。今日・・・・その言葉で、「その堂本 剛の感性にみんな着いてくるわけだから」  
  っていう言葉を頂いたので、それをちょっとパワーに変えて色々作品を・・・作っていこうと思っているので・・・・。

秋:でも、ほんとにさ、そのリスペクトできるアーティストがいたときにさ、その人が例えばミュージシャンだったら、その人が
  映画撮ったっていったら、観に行きたいじゃん。その人が舞台やるったら観に行きたいじゃん。 
  で、せっかく堂本 剛という人はさ、今クロスオーバーで活躍してるさ、舞台からTVからさ音楽から。これをやっぱり
  ミックスしない手はないよね。
剛:あぁ・・・。
秋:やっぱりたぶんVincent Galloだと思うの。打倒Vincent Gallo!
剛:んふふふ(笑)
秋:かっこいいもん、Vincent Galloはさ。
剛:かっこいいっすもんね。うん。
秋:それと、やっぱりその、ただ剛くんのいる世界はメジャーだから。メジャーで勝たなきゃならないってのもあるし。
  そのへんはでもやっぱり・・・・まず自分の世界を作るってのが大事だと思う。自分を作るじゃない。
  例えば、なんでもいいと思うけど。だってAndy Whohol(アンディ・ウォーホル/画家)はさ、キャンベルのスープの缶を、
  なんかアートにしたわけじゃない。あるいは、Marilyn Monroe(マリリン・モンロー/女優)のポスターをアートに  
  したわけじゃない。そういうことから考えると、剛くん、これやったら絶対面白いよっていうことをやって、でもそれが
  剛くんが心配するように、いっぱい支えてくれるファンの人とか色んな人がいる。じゃ、これにどういうふうに通訳して、
  これだったら一般の人も楽しめるよね、これはすごくコアな人たちだけにに楽しんでもらおうみたいなさ。
  例えば、Armani(アルマーニ/ブランド名)があって、Emporio Armani(エンポーリオ・アルマーニ/
  Armaniのセカンドラインブランド)があるようにさ。色んなのがあるじゃない?そういうのが楽しいなと思うんで、
  是非次のアルバムもコンサートも頑張って下さい。
剛:はい。
秋:どうも、ありがとうございました。
剛:ありがとうございました。

秋:え〜、アーティストですねぇ。昔はなんかこの、この人はすごく笑いのセンスがあるなぁ・・・と。いい間で、いいあの・・・
  ボケをかましてくれるなぁ、と思ってたんですが。今日は、一切なかったですね。
  やっぱりモードが、アーティストモードになってると思うんですけども。全くギャグを言わない堂本 剛というのに初めて
  触れました。僕は個人的に。
  よく、同じマンションに住んでたんで、エレベーターん中で会ったときに、なんか・・・・・ん〜・・・すごいなん言うの?  
  ストイックな少年という感じでしたが。その、今もストイックさを忘れないまま、なんか青年になったなという感じがしました。
  また来週。秋元 康でした。
  
  


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