>Requiem

その71・・・「はるかのひまわり」・・・・

月に一回、レクイエムを書くために、日頃からアンテナを張って
これと思う震災に関するニュースがあるとメモしたり
新聞を切り抜いたりしていますが、そう苦もなく毎月そんな話題がある
・・ということが、ここが被災地であったことを思い出させます。

『はるかのひまわり』をご存じでしょうか?
阪神淡路大震災で当時11歳だった「はるか」さんが犠牲になり
その夏、自宅跡地に咲いたひまわりの花から種をとり
『はるかのひまわり』と名付けられ復興の希望として
神戸市内に配られ輪を広げています。
また、先日はもっと各地に伝えようと神戸空港で
搭乗者に配布されたそうです。

テレビのドキュメンタリーにもなっていたのでご存じの方も
多いのではないでしょうか?
恥ずかしながら私はつい最近まで知りませんでした。

比較的たやすく育てられる花を咲かせて、命の大切さを思う
いいことだなあ・・と普通に思っていたのですが
よくよく色んな話を読んでみると、ただそれだけではないことを
知りました

はるかさんのお姉さんである「いつか」さん
当時15歳だった彼女がくぐり抜けてきた苦難を思うと
彼女が今、ボランティア団体に属してひまわりの種を
配ることが出来るようになった、その事がとても尊いことであると
わかります。生きていくことが、生き続けて行くことが
どれほど苦しい辛い事であるか。

本にもなっていますので、是非読みたいと思います。

はるかのひまわり 加藤 いつか (著)
「はるかのひまわり」物語 NHK「はるかのひまわり」取材班 (著)

その72へ